8月29日(水)、西宮市社会福祉協議会と共同で、岡山県真備町に第4弾のボランティアバスを出しました。朝6時45分に西宮市総合福祉センターを出発し、バス車内では被災地の状況やグループ分け、活動内容について主催者から説明した後、自己紹介として名前と今回参加した動機を全員からお聞きしました。10時前に職業訓練大学校内に設置されている倉敷市ボランティアセンター本部に到着し、受付を済ませ日赤奉仕団と地元社協の担当者から熱中症予防などについての説明を全員で受けた後、真備町の呉妹(くれせ)サブサテライトがある呉妹診療所を目指しました。呉妹サブサテライトには10時20分に到着し、近畿ブロックの職員派遣で入っていた西宮市社会福祉協議会の職員と合流しました。
今回の参加者はスタッフを含め総勢31名で、4グループに分かれて活動を行いました。まず、4グループのリーダーと現地のスタッフとの間で打ち合わせを行い、依頼家屋の作業内容の確認や必要な資材の準備などを行ってから、徒歩組(1グループ)と送迎組(3グループ)にそれぞれ分かれて移動をしました。徒歩組は、サブサテライトから徒歩3分ぐらいのお宅で、泥にまみれた食器類を洗浄してほしいとの依頼でした。送迎組の3グループの作業内容は、各家庭で違いはありますが、側溝の泥だしやガソリンがこびり付いたタイルの洗浄、あるいは、家屋内の泥だしや釘抜きなどの作業でした。
この日も現地は酷暑で、20分作業しては10分休憩といったペースで作業を進め、14時前後には作業を終了し、サブサテライトに戻ってきていただきました。活動報告を各グループリーダーから現地スタッフに伝え、資機材などを返却し、サテライト内で着替えをしてバスは15時に帰路につきました。帰りのバス車内では、全員から感想をうかがいましたが、皆さんが気付いたこと、感じたことを熱心にお話しくださいましたので、下記に一部をご紹介させていただきます。
「被災した方々は毎日が大変な作業だと思います。精神面のケアも大切だと思いました」「作業をしたお宅のお母さんにとても喜んでもらえて参加してよかったと思った」「百聞は一見にしかず、参加してみて被災地の大変な状況がよくわかった」「災害ゴミは前回のバスで行った時よりは片付いていて、復興へ向けて少しずつ進んでいるようで少しうれしかった」「作業に熱中し過ぎたが、被災者と会話することも大切だと感じた」「チームワークがとても大切だと思ったが、リーダーがうまくまとめてくれて作業がとてもスムーズに出来た」「今日やる作業がお宅の再建へ向けてのどの段階の作業かを事前に少し知ってから作業をすることも大事ではないかと思った」「家主の名前を事前に教えていただいて、名前を呼びながら作業が出来れば親近感をもっていただけるのではないかと思った」「ボランティアが帰ったあと、被災者が1人になった時に寂しくなるのではないかとちょっと心配になった」「18才〜70才代のボランティアがコミュニケーションを取りながら、一緒の想いを持って作業が出来たのがよかった」「帰ったら周りに伝えていく必要があると思った」。
この他にも、お聞かせ頂いた感想やご意見はたくさんあり、ここには書ききれませんが、それぞれが感じたこと、考えたことを参加者全員で共有できたことは大変意味があったと感じています。また参加したいとおっしゃってくださった方が殆どであったことも嬉しいことでした。主催者としては、これらの貴重なご意見を今後の活動の参考にさせていただきたいと思います。
最後になりましたが、今回、近畿ブロック派遣で8月27日からこの呉妹サブサテライトに配属されていた西宮市社会福祉協議会の職員の方々には、受け入れについて色々と調整いただき大変助かりました。そして、西宮市社会福祉協議会の皆様には、今回も準備から当日の運営まで多大なご協力をいただきましたこと、改めてお礼申し上げます。被災地ではニーズはだんだんと変化してきていますが、細やかなニーズに対応していくボランティアはまだまだ必要な状況だと思います。今後とも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。