西日本豪雨災害 活動報告(第24報)

9月15日(土)〜16日(日)の日程で、岡山県真備町に行ってきました。今回は静岡大学の学生2名も同行してくれました。15日(土)は新倉敷駅に9時過ぎに集合し、レンタカーを借りてまず倉敷市災害ボランティアセンター本部に行きました。午前中は「オレンジボランティア」という福祉的な活動に参加させていただくことになりました。オレンジボランティアとは、被災された方々の認知症の予防を目的として行われている活動で、この日はある公民館に避難されている高齢者とお話をさせていただくという活動でした。
活動の前に、担当者から災害時の避難について、状況や課題点など色々とお聞きすることが出来ました。日頃からの人と人とのつながりがいかに大切か、また、避難する場所の住民への周知の必要性や避難のタイミングの判断の難しさと大切さ、などを改めて学ばせていただきました。

午後からは、避難所となっているまきび荘を訪問し、食器にラベルを貼ったり、お風呂の掃除のお手伝いなどをさせていただきました。そして、呉妹サテライトへ移動し、近畿ブロックの応援派遣として入っている西宮市社協職員とお会いし、活動状況などのお話をお伺いしました。その後、8月29日の西宮市社協と共同で出したボランティアバスの時に作業をさせていただきましたお宅を訪問し、その後の状況についてお話をお聞きしてきました。その方いわく、避難所に障害者が使用できるトイレが多くあれば、そして、そのことが事前に町民に周知されていたら、今回亡くなられている方の多くはもっと早く避難所に行く判断が出来て、命が助かっていたのではないだろうか、と問題提起をされていました。災害が起きてからでは遅いことは山ほどあります。日頃からの備えについて、全国各地で行政だけではなく、市民側ももう一度点検していくことが必要だと感じました。

翌16日(日)は、災害ボランティアセンターを通じて活動するチームと、オレンジボランティアの活動をするチームに分かれて活動しました。ボランティアセンターを通じての活動は、やた地区にあるアパートで壁の石膏ボードをはがして土のう袋に回収していくといった作業内容でした。一方オレンジボランティアは、広場でイベントが開催されるということで、そこに参加される高齢者のサポートをお手伝いさせていただきました。オレンジボランティアの役割は、一応認知症予防が目的ですが、被災された高齢者に寄り添って、その方のお話を傾聴していくということが一番大切なことのようです。オレンジボランティアに参加するには一応条件がありますが、体力がなくても出来るボランティアの一つです。もし興味がある方は、倉敷市災害ボランティアセンターのホームページをご覧ください。