10月21日(月)と22日(火)の日程で、当団体関係者で再度長野市を訪問しました。10月21日朝7時過ぎに大阪を出発し、長野駅には昼頃に到着。大阪大学の先生より知り合いの方のお宅が浸水被害を受けたという情報が入り、早速現場に向かうために長野駅からしなの鉄道に乗って豊野駅へ移動し、そこから約30分ほど歩いて千曲川の決壊現場に近い赤沼地区にあるお宅に向かいました。道を歩いていると車が通るたびに砂ぼこりが舞い上がり、マスクなどの着用は必須です。また、このあたりはあちらこちらにリンゴ畑があり、多くのリンゴが地面に落下していて、とても心が痛みました。
赤沼のお宅に到着すると2階建てで約2メートル以上浸水しており、1階部分の床板をはがす作業をご親戚やお仕事仲間の方々でされていました。とりあえず翌日の作業内容を確認した後に、もう1軒依頼のあった津野地区にある正覚寺という寺院を目指しました。しかし、浸水により道路状況が相当悪くその日は訪問を断念し、北部ボランティアセンターへ向かうことにしました。ここで朝からボランティア活動に参加していた仲間と合流し、少し時間があったので、資機材の返却作業を少しお手伝いしました。17時前になり近くの柳原駅から長野鉄道に乗って長野駅前の宿泊施設へ向かいました。夜は、南部ボランティアセンターを通じてボランティア活動に参加していた当団体の役員である萩野や大阪大学の稲場先生とも合流し、活動のふりかえりと翌日の活動の打ち合わせなどを行いました。
翌22日は、朝7時過ぎに宿泊施設を出発し、昨日訪問した赤沼地区のお宅と津野地区の正覚寺に向かいました。まず、正覚寺にて滋賀県の非営利団体フェイスフル フレンド ソサエティのメンバーらと合流し、屋内の泥かき作業のお手伝いをさせていただきました。途中水に浸かったアルバムが10冊ほど出てきたので、写真洗浄の経験のある萩野がとりあえずタオルで写真の水分をふき取るという応急処置をさせていただくことになりました。持ち主の方にとても喜んでいただけました。約3時間ほど作業を行ったあと、次に赤沼のお宅に行き、床下の泥出し作業を滋賀のメンバーと一緒に行いました。2時間弱作業を行ったところで、我々は帰路に着きました。残って作業を継続してくださっていた滋賀のメンバーは、15時40分後に携帯電話に、ダムの緊急放流による河川の氾濫警戒情報、という緊急メールが一斉に入り、すぐに作業を終えて高台に車で避難したとのことです。被災地では被災者もボランティアも安全第一で活動を行うことが
とても大事だと改めて思いました。
正覚寺のある津野地区は、テレビの映像でもよく映っていた千曲川の決壊現場に近く、今回一番浸水被害の影響が出ている地域かと思われます。東日本大震災での津波被害を彷彿されるかのごとく、半分以上倒壊している家屋もたくさんあり、中には100メートル以上も流されていた家屋もありました。ボランティア活動も本格化してきていますが、被災した地域も広範囲で長期戦になるのではないかと思います。ただ、このあたりは雪国などで本格的な冬シーズンになるまでが、一つの大きな目標になるかもしれません。当団体としては、今後も他団体とも連携しながら支援活動を行っていきたいと考えています。引き続きご支援ご協力どうぞよろしくお願いいたします。