9月と11月に令和2年7月豪雨災害で被害にあった水没写真洗浄会を開催しました。写真は熊本県人吉市と球磨郡球磨村にお住まいの方からお預かりいたしました。被災地では、自宅の瓦礫や泥の撤去や避難所の生活などで写真洗浄まで手に回らないことが多く、また写真洗浄の活動自体が知られていないことがあります。更に県外ボランティアの参加が難しい昨今、更に現地の方の負担が増えております。そこで当団体は離れていても支援できる一環として写真洗浄の活動も行っております。今回は多くの方に写真洗浄を知っていただきたいと思い、ボランティアの方を募り、写真洗浄会を開催致しました。当日は感染症対策として、会場の収容人数の半分の数の参加や換気、検温や加者全員にマスク、ゴム手袋の徹底を致しました。
当日の参加者は学生の方や、ご年配の方など幅広い世代にご参加頂きました。参加頂いた方は写真洗浄自体が初めの方が殆どであり、最初は水没写真を傷つけないか不安であったようでしたが、作業を進めるうちにだんだんとコツをつかまれて作業されておりました。
参加者の方からは、「水害の事は忘れていたが、今回の洗浄会で思い出せた」「コロナ禍で支援に行けなくてヤキモキしていたが、些細ながらも現地の支援が出来て良かった」「その写真の持ち主の方の思い出を見ていくうちに他人とは思えなくなってきた」と言って頂き、被災地の支援や、写真洗浄の広がりの一端を担えたのかと思い、今回の写真洗浄会を開催できとても良かったと思っております。
最後に今回、会場の使用をはじめ運営にご協力いただきました西宮市社会福祉協議会の皆様、また、写真洗浄会で使用する備品購入にあたり近畿ろうきんの社会貢献預金(笑顔プラス)の寄付金を活用させていただきました。近畿ろうきんの皆様にも感謝申し上げます。