こんにちは(%ニコ女%)
キッズドアの渡辺です。
第3回キッズドア勉強会は明日です。
皆様のお申し込みお待ちしております。
今日は、先日参加させていただいた
PLAN2015〜野田聖子さんと考える人口減少社会〜
(主催:GILLIE CLUB)
で、かんじたことについて書きます。
そもそもPLAN2015というのは、日本の人口の4分の1が高齢者になる年が2015年、団塊の世代も全員65歳以上になる象徴的な年ということで、2015年まで継続する、人口減少社会を考えるの会です。
衆議院議員の野田聖子さんと朝日新聞 AERA副編集長の浜田敬子さんが、企画の両輪となって進めています。
私はこどもに関わる活動をしているので、日本の社会で「こどもを産んで育てる」ということがとても大変だなぁと、日々感じており、それが少子化の大きな一因だと思っています。
出産から教育まで、莫大なお金がかかるし、母親が仕事を続けることに対する理解もシステムもまだまだと思います。
「産み損」という言葉がまかり通るような社会は、やはりおかしいと思います。
しかし、少子化は、子育ての難しさだけが原因ではありません。
今回は渥美由喜さん(富士通総研 主任研究員、内閣府「子どもと家族応援戦略会議」委員 専門:日本及び欧米諸国の人口問題(少子化対策など)をスペシャルゲストにお招きし、
「ワーク・ライフ・バランスと少子化」をテーマにお話を伺いました。
渥美さんは、大学卒業後に入った会社が「午前2時より部内会議」というスケジュールが組まれるような「働きにくい」職場だったそうです。
それで、転職して、富士通総研に入り、ワークライフバランスとダイバーシティにに取り組む先進企業を海外100社、国内400社を訪問調査。現在は企業コンサルや従業員カウンセリングでご活躍されています。
また、プライベートでは、2006年6月に第一子を授かり、男性の育休取得第一号。復帰後、保育所の送り迎えは渥美さんがやっていらっしゃるということで、毎日6時のこどものお迎えに間に合うように帰っていらっしゃるということです。そのために、午後5時ごろは頭から湯気が出る勢いだそうで、育休復帰後は業務効率が格段に向上したそうです。
渥美さんの
「育休を取る前は、妻との家事分担は4:6ぐらいだと思っていたが、育休をとって自分が家事を担当すると、いかに妻が見えない部分でいろいろやってくれていたかが、よくわかった」
という発言に、その通りと心の中で拍手喝采。
「育休中、こどもの世話をひとりでしてみて、育児がどれだけ大変か、仕事のほうが、よっぽど楽だと思いました。」
という言葉は、私もまったく同じように感じたので、本当にうれしかったです。
諸外国と比べての、日本の女性の社会進出と出生率の特異性、ワークライフバランスの重要性、またワークライフバランスを阻む要因など、どの話もとても面白かったです。
ワークライフバランスを阻む要因「粘土層」については、一緒に参加した上田令子さんがブログで書いています。
また、渥美さんの話し方がとても気さくで、わかりやすい言葉で、楽しく聴けました。
間に挟まれる、野田聖子さんと浜田敬子さんのするどい質問やお話も素晴らしく、特に野田さんは、長くこの問題に取り組んでいらっしゃるからこそわかる、根本的な問題点を含んだお話にさすがだなぁと思いました。
誰よりも早く「少子化」を重要課題ととらえ、それに取り組み、また訴えてきた過程、そしてなかなか対策がとられないジレンマをずっと付き合ってきたからこその、「達観と余裕」が感じられました。
私も「こどもたちが大変!大変!」と、つい息せき切って訴えてしまうのですが、やはりたくさんの人を巻き込むには野田さんのような余裕や、渥美さんのようなユーモアー、そして浜田さんの素直なクールさが必要だと、大変勉強になりました。
PLAN2015は2015年まで、年2回のペースで続ける計画です。PLAN2015の発案者&主催の渡辺幸裕氏は、少子化の問題、そして人口減少社会を、一時のトピックスではなく、根
幹をなす大問題としてとらえていらっしゃり、それがこのような活動に結びついていることは大変素晴らしいと思います。
渡辺幸裕さんは、実は私は20代の頃から可愛がっていただいており、同じ渡辺つながりもあり、渡辺ご夫妻には大変お世話にもなっております。
この問題をもっと広くみなさんにお知らせし、ひとりひとりに考えていただくために、幸裕さんはいろいろな企画を考えていらっしゃるそうなので、「少子化」という共通の課題に
取り組んでいるキッズドアプロジェクトとしても、お手伝いできることがあれば、なんでもやらせていただきたいと思っております。