丑湯って知ってますか。

二十四節気の一つ立秋前の十八日間を夏の土用といい、土用中の丑の日を「土用の丑の日」と呼んでいます。この期間に暑中見舞いを出す習慣があるように暑さが最も厳しく夏ばてをしやすい時期で、昔から「う」の字のものを食べる慣わしがあります。
とくに、土用にウナギを食べる習慣が一般化したきっかけは幕末の万能学者として有名な平賀源内が、夏場にウナギが売れないので何とかしたいと近所のウナギ屋に相談され、
「本日、土用丑の日」と書いた張り紙を張り出したところ、大繁盛したことがきっかけだと言われています。また、全国各地の温泉地では土用の丑の日に湯につかると一年間健康に過ごせるとの言い伝えがあり、各地の温泉施設では「丑湯まつり」と言う伝統行事が各地で行われています。
青森県石黒市の「温湯(ぬるゆ)丑湯まつり」、岡山県湯郷の「丑湯まつり」、菅原道真で有名な太宰府がある二日市温泉の「丑湯まつり」などなど数え上げれば切がありません。今年の丑の日は7月24日です。銭湯で一汗流し夏の邪気をはらい、暑い夏を乗り切ろうではありませんか。銭湯オーナーの皆さん店の軒先に、「本日、土用丑の日 丑湯まつり」と張り紙でもしては如何でしょう。例えば薬草湯をお持ちの銭湯は、どくだみ湯などにするなど。