西が丘の土地区画整理事業と富士の湯

テジ@東京です。今日は北区赤羽駅から、西が丘の住宅地にある富士の湯まで歩いたリポートです。
 赤羽は起伏に富んだ地形で(歩くとダイエットに最適)、戦前丘の上あった多くの軍関係の施設は、現在は西が丘のサッカー場や都市再生機構の赤羽台団地などに生まれ変わっています。

 赤羽駅から西に向かうと丘の上に赤羽台団地が見えてきますが、一番手前の列にはその筋で有名な「スターハウス」が何棟も並んでいて壮観です。

 丘のふもと、旧王子区稲付町は、財団法人同潤会が震災復興住宅として建設した普通住宅の中で最大の戸数があった「赤羽普通住宅」のエリアです。扇形の道路線形などにその面影が残されています。この赤羽駅西側のエリアには、これらの住宅地にお住まいの方が通ったと思われる鶴ヶ丘湯、道灌湯など、多数の銭湯がありましたが、残念ながら現在はすべて廃業してしまいました。

 この付近で1件だけ残った富士の湯はさらにその西側、西が丘(岩淵第一組合)の土地区画整理事業で整備された住宅地にあり、赤羽駅から歩くと少し遠いです。先ほど書いたように、団地ファン、同潤会ファンの方には楽しい道のりですが、やっぱり赤羽駅からバスに乗るのがいいと思います。

 西が丘バス停のすぐ近く、商店が何軒か集まっている中に富士の湯はあります。清潔で明るい雰囲気、接客にもていねいで好感が持てました。ゲルマニウム湯、宝寿湯とかも取り組んでおられます。

 この西が丘は、道も広く、敷地も余裕があって、緑に覆われたすばらしい環境の住宅地になっており、ユニークなデザインの古い木造住宅も残されています。地区の北東には区画整理の完成記念碑も建っています。また、一部の土地は同潤会が土地を取得して、「同潤会赤羽分譲住宅」を建設しましたが、そのエリアの桜並木の美しさは有名なので、春にまた来ようと思いました。

富士の湯 東京都北区西が丘1−25−13 
木曜「ゲルマニウム」、日曜「宝寿湯」 営業時間 15:30〜23:30 定休日 水曜