同潤会西荻窪普通住宅と天徳湯

テジ@東京の「銭湯のあるまち」5回目は、お待たせしました、東京ならでは、壮麗な和風建築の銭湯登場です。今回歩いたのは西荻窪駅から善福寺にかけて、いわゆる「にしおぎ」です。

中央線西荻窪駅北口を出ると、北と北西に商店街が伸びています。まず、北西の方へ歩いて行くと、やがて古い木造アパートなども混ざるようになり、約10分、東京女子大の南側に立派な破風を持った和風建築の天徳湯があります。破風の飾りもみごとで、見ていても飽きません。

ちょうどおじさんが「あつい夏 一日のしめくくりはやっぱりお風呂だね 銭湯に来てね」と書かれた看板を店の前に出されたところでした。天徳湯と書かれた暖簾と提灯がいいですね。ほかの銭湯でもときどき見かけますが、「手ぶらで入浴できます。」ということで、100円でタオル、ボディシャンプー、リンスインシャンプーのセットもあります。

さてこの天徳湯から北へ向かうと、関東大震災の復興住宅である「同潤会西荻窪普通住宅」があります。

静かな並木のメインストリート、中央の交差点を囲む商店、メインストリートの南北には公園があって、少し道が曲がっているのが、より住宅地の雰囲気を高めています。独特の連棟住宅の名残も見られて、たぶん同潤会普通住宅の中で最も往時のイメージを残すまちではないかと思います。

こちらの住宅地にお住まいの方もきっと天徳湯にいらっしゃるでしょうねと思いました。

次回はこの帰り道をお伝えする予定です。

天徳湯 杉並区西荻北3-32-3 西荻窪駅から徒歩10分 16:00から 月曜お休み