亀の湯と大森区の耕地整理、同潤会洗足台第二分譲住宅

今年も大晦日が近づき、たまっていたレポートを少しがんばらねば、明神湯から先へ進みましょう。

明神湯のレポートにも出てきた東急池上線、地図を見ていただくと、五反田から池上本門寺をめざして走っていくのに、まっすぐ南下せず、大きく西へ円を描いて半周しています。円の内側部分の丘陵地は、郊外住宅地として手頃な場所で、大正から昭和初期にかけて、耕地整理事業によって道路の整備、区画の整理、宅地造成等が行われ、整備された宅地には、池上電鉄や同潤会などが住宅を建築、分譲しました。

丘陵の尾根を通って洗足池に向かうバス通りは、秋は並木が黄色く染まってきれいです。沿道にある同潤会洗足台第二住宅の付近には、街路樹が3本、入口を示すように立っていて、現在も同潤会の落ち着いたデザインの木造住宅が残されています。

そのすぐ近く、洗足池方向と荏原町方向のバス通りの分岐点付近に亀の湯があります。大森駅等からバスで行くことができ、また、都営地下鉄の西馬込駅から歩いてもそれほど遠くはありません。周囲は耕地整理でできた広大な住宅地の目抜き通り商店街といった場所で、スーパーマーケットもあるにぎやかな場所です。

亀の湯は、カウンターでなく番台ですが、内部はあまり古い感じはなく、山のタイル絵など、タイル中心の装飾は清々しい感じです。大型のPETボトルを加工してプランターの植物が吊り下げられているのが雰囲気を演出しています。浴槽の種類も多く、様々に楽しめます。特に下から吹き上がるジェットの勢いがすごくて、浮き上がってしまい、溺れそうになりました。

亀の湯 大田区上池台3-46-9 15:00−23:30 第1、3金曜お休み 都営浅草線西馬込駅徒歩10分、池上線石川台駅からは徒歩15分、大森駅からバス