神楽坂、街角のギャラリーと第三玉の湯

最近神楽坂が人気。原宿も巣鴨もしっくりこない、われわれ世代としては、居心地のいい街だなと感じています。少し時間が遅くなると、小路の店先に点る灯りに、かつてのにぎわいを少しだけ偲ぶこともできるような気がします。

飯田橋から坂をずっと上がっていって、神楽坂駅に近い坂上には、小さな山小屋風洋館があります。ちょっとかわいい、でもなんとなく大人っぽいような、街になじんだ建物です。もともと建築事務所だそうで、ギャラリーとしても使われており、神楽坂の街歩きの小さな拠点にしたい建物です。

訪れた時は建築家の方が街並のスケッチ展を開かれていました。雰囲気のいい建物と小さなお庭、何か語りかけてくるような楽しいスケッチ、素敵なお話、こんな場でまちづくりを考えれば、いいアイディアも芽生えそう。どうもありがとうございました。南雄三さんの展示会、今年は終わってしまいましたが、来年は皆様もぜひお出かけください。そのあとは近くの第三玉の湯さんへどうぞ。

第三玉の湯は神楽坂商店街に近いだけあって、人気の銭湯です。実は伝統の和風建物なのですが、ちょっと道の奥で、建物はよく見えません。特に裏側からはホントにこの道でいいの?という感じです。

奥まっているようでも一歩入るとすごい活気です。満員になるほどお客さんが多く、その中で、威勢のいい声が飛び交うのも、神楽坂らしいです。ですから、浴室の絵の定番、富士山も、躍動感いっぱいに思いっきり大胆に描かれています。

第三玉の湯 新宿区白銀町1-4 15:00−1:00 水曜お休み 神楽坂駅5分

ところで玉の湯といえば、昨年8月31日に「同潤会善福寺分譲住宅から玉の湯へ」でご紹介した、杉並区西荻の玉の湯が廃業されたそうですが・・・すごく立派で手入れの行き届いた和風の建物で、お客さんも多くてにぎやかだったのですが、残念です。