墨田区曳舟湯のミニコンサート

6月27日土曜日、墨田区京成曳舟駅近くの曳舟湯で、民俗楽器のミニコンサートなど「HIKIFUNE=YU CAENIVAL!」がありましたので、ご報告します。

1時半の開始の30分前くらいから、まずご近所の常連さんと思われる方々がぽつぽつ集まってこられました。おじちゃん、おばちゃん、子供さん連れ・・・入浴はできないからか(曳舟湯は7のつく日が定休日)、銭湯ファン?という感じの方はあまり見当たりませんでした。

浴室内はお風呂の椅子に腰を下ろして。音響効果は浴室内の方がずっといいのですが、カランの列で仕切られているので、あまりたくさんは入れず、後から来た人は仕切りのガラス窓をはずした脱衣場から立ち見です。

開始一時間後には約30人くらいの聴衆、出演者の方もその倍くらい、こちらの方は皆若くて、会場内はにぎやかに盛り上がっています。暑い日で缶ビールがよく売れていました。

曳舟湯は昭和7年創業で戦前の建築とのことです。東京の和風銭湯建築の一つの特徴は、玄関上の派手な破風ですが、曳舟湯の破風は立派ですが控え目な造りで、これが東京の銭湯建築の元の形かもしれません。塀などに木の部分が多いことも、特に古いイメージを感じさせます。浴室内は新しいタイル、壁絵も定番の富士ではなく、意外にモダンな印象ですが、脱衣場は黒光りする天井、梁、柱時計など雰囲気たっぷりです。

曳舟湯もそうですが、ここ京島は戦災を免れた地であり、戦前からの建物の老朽化がひどく、地震時の被害が心配されています。また踏切を解消するための京成電鉄の連続立体差工事も曳舟湯のすぐ近くで始まっていますので、この付近は間もなく大きく姿を変えるようです。近くには魅力たっぷりの商店街もあり、曳舟湯の建物を楽しめる間にできるだけ通いたいですね。

曳舟湯 墨田区京島1丁目7−10 京成曳舟駅から徒歩5分、東武曳舟駅からも同じくらいで行けます。営業は15時30分から 7のつく日お休みです。