中野区新井の戦災復興土地区画整理、中野通りの桜並木と栄湯

今日は中野区の方へ行ってみます。JR中野駅で降りて駅前から北へ、新井五差路の方へ行く中野通りは桜並木で有名ですが、この中野通りの桜も、赤羽などの同潤会の桜とよく似た由来があります。
中野通の両側に広がる新井2,3丁目付近を歩くと、碁盤の目ではないものの、生活道路が広く、整った街並みです。この付近は、空襲で焼けたまちを、組合施行の土地区画整理事業で復興しました。桜並木は、事業が完成した頃、昭和35年に、有志が植えた桜の樹なのだそうです。
それから中野通りの途中にある新井五差路、この交差点に面して立つ建物や塀は円弧を描いていて、以前はロータリー交差点だったのかもしれません。

栄湯は戦災復興区画整理の区域の北端、妙正寺川近くにあり、西武新宿線の方が最寄で、新井薬師前と沼袋の中間あたりです。
フロントとサウナのスペースが、男女の境の部分を使っています。その分脱衣場は狭くなっているので、脱衣箱も壁にそってずらっと並んでいるシンプルな配置です。
浴室は和風の構造で、洗い場の天井などそのままですが、柱や壁などは新しいタイル張りに改装されています。浴槽の背景は、縦長、円筒のタイル、その他にも控え目な花のタイル程度で、装飾がほとんどありません。
浴槽は手すりを握っていないと流されそうなほどジェットが強力です。

栄湯 中野区新井4−22−1 15:40〜23:30 定休日 金曜 西武新宿線沼袋駅か新井薬師前駅から10分ほど