荒川区町屋の清吉湯、小さな防災広場

歌舞伎町の防災広場で思い出して今度は荒川区町屋へ。清吉湯は町屋駅からすぐ近く、ですが住宅や商店が密集していて、けっこう分かりにくいです。都電沿いに西へ行って北へ上がるのが正解かも。

店の前の路地からおばちゃんが散歩に出てきたと思ったら、急に銭湯のドアが開いて、店主と思しきおじさんが「ちょっと店、見てて」。そのままおじさんはどこかに行ってしまい、おばさんは急いで中へ。続いて入ると、さすがにてフロントに座るのはちょっとという感じで、ロビーに腰かけた近所のおばさんが店番です。500円玉だったので、そーっと「すみません、お釣り」というと、おばさんは、「店、頼まれてね・・・」と言いながら50円玉を探してくれました。さすが下町、町屋らしい銭湯です。

落ち着いて見ると、入口のロビーは広くて、長椅子がいくつか並んでいます。さて中はと、脱衣場はビルらしくフローリングですが、籐の敷物、すだれなど、いい感じです。浴室は配置がちょっと珍しく、左手の窓際、長手方向に浴槽が、カランはそれと直角、横手方向に並びます。
浴室内は淡い色調で、タイルの薄い蝶の模様以外は装飾はありませんが、全体にきれいで、清潔です。浴槽も多彩、お湯の温度もちょうどいい気持ちで、ゆったりとした気分になれました。

清吉湯 荒川区町屋二丁目10-3 15:00−23:30 火曜お休み 京成、メトロ、都電町屋駅から西へ5分

清吉湯のすぐそばに町屋二丁目防災広場という小さな公園がありました。地震など災害時に、井戸は消火など、広場は救命活動拠点や救援物資の配給などといった、住民の自主防災活動用として設けられているようです。木造密集地帯なので、防災には地域の方の力が大切ですね。