杉並区と中野区にかけて和田堀の土地区画整理事業と、再び和田商店街、大和湯へ

臨時増刊から再びまちと銭湯へ戻って、神田川を今度は上流へさかのぼっていきます。
丸の内線中野富士見町駅前まで来ると、方南通りが神田川を渡る富士見橋がありますが、橋の南側、川を背に区整碑と書かれた石碑が建っています。昭和18年に建てられた和田堀町第一土地区画整理の記念碑です。中野富士見町駅の北側から西側にかけて、生活道路が少し広めで、交差点の見通しなども確保されているあたりがエリアでしょうか。
さらに神田川を上流に向かうと左手にメトロの車庫が見えてきて、すぐに善福寺川との合流点に出ます。ここから善福寺川をさかのぼると、南側の低い丘の中腹にある方南公園、こちらには和田堀第二土地区画整理の碑があります。どちらの事業も善福寺川と神田川の合流点付近の水害を防ぎ、住環境を整える目的で着手したものの、第二地区は戦争で中断、戦後完成ということなので、苦労が多かったでしょう。戦後すぐの航空写真を見ると、道路や水路が途中で途切れていた時期が分かります。

このあたりから北側へ少し歩くと、桜湯で一度訪れた和田商店街へ出ます。(もう杉並区に入っていますが、中野区の南半分を一周してきた感じです。)

もう一軒ある銭湯、大和湯は和田商店街の東寄りです。通りの行燈看板を目印に路地に入ると、その奥に玄関が見えますが、すごくいい雰囲気で、大和湯の看板がきれいです。(二方向から入れます。)。フロントとロビーが真ん中にあって両側が脱衣場です。浴室はもと和風だったのを改装したようで、構造は面影を残しつつ、床、壁のタイルや天井などは清潔でモダンな感じに。浴槽はジェットとバイブラで、背景に壁画はありません。周囲は住宅街ですが、中学生とか若い人も利用していて活気があります。

大和湯 杉並区和田1丁目71−18 16:00(日曜15:00)〜24:30 月曜お休み 丸ノ内線(方南町支線)の中野富士見町駅から10分、東高円寺駅からはもう少し近いです。