さよなら、大田区鵜の木天然温泉さん、そして新幹線500系のぞみ

昨日のシンポジウムの時に、鵜の木の銭湯が廃業というお話を聞いて、急きょ行ってきました。大田区、鵜の木天然温泉(第三松の湯)です。
東海道新幹線が東京に近づき、多摩川を渡ってすぐ、3両編成のかわいい電車が下を横切ることがありますが、そこは東急目蒲線(多摩川線)の沼部駅と鵜の木駅の間で、鵜の木天然温泉は鵜の木駅から歩いて5分くらいです。

和風ですが東京の典型的な銭湯とはちょっと違って、二階は破風がなく、玄関上の破風も屋根のこう配が住宅の玄関的です。格天井、坪庭と伝統的な脱衣場ですが、番台ではありません。
浴室は今日は超満員、桶が足りません。珍しい瀬戸内海のペンキ絵、その下に帆船とかもめの立体的なタイルが張られています。本物の天然温泉で、温泉の黒っぽい浴槽と普通の浴槽があります。
あまりに混むので早々に上がってしまいましたが、ふと見上げると止まった柱時計、「ありがとうございました」深々とお辞儀をして送ってくれたおばあさんがなんだか泣き顔に見えました。

鵜の木天然温泉(第三松の湯) 大田区鵜の木2−11−11 15:30〜25:00 東急目蒲線(多摩川線)鵜の木駅から5分 (まだ間に合うかもしれません)

鵜の木天然温泉が営業を終える日の1週間後、2月28日の昼12時40分すぎ、500系のぞみも、最後の列車が通ります。車窓から鵜の木天然温泉の煙突は見えるでしょうか。
(多摩川を渡る今日の500系のぞみです。)