北区西ヶ原、古河庭園のバラのジャムと亀の湯

駒込駅から古川庭園の方へ行く商店街の途中にも亀の湯という銭湯があります。実は立派な鳥の彫懸魚のある唐破風と千鳥破風の和風銭湯です。がアーケードが前にかかっていて歩道を歩いているとそれと気がつきません。実は前回は気付かず、今回は道路の反対側を歩いて行きました。アーケードは確かに雨の日は助かりますが、堂々とした建物を隠すのはもったいないように思います。
一方内部はかなり改装されているようです。格天井を埋めたような跡があります。シャンデリアがついたレトロな扇風機が立派です。浴室も東京伝統の構造ですが、湯気抜きのガラス窓が周囲のマンションから見下ろされるのを防ぐシールがひび割れてちょっと貧相ですが、都会で営業を続ける苦労がしのばれます。浴槽の背景はペンキ絵ではなく白樺林の写真が貼ってあります。
お湯は若干熱めですが、気持ちよい熱さです。ただこの銭湯、年輩の方のマナーがちょっと。桶を足で蹴ったり、脱衣箱を二つ占領したりするのはやめてほしいです。
亀の湯 北区西ケ原1−56−15 14:15〜24:40 月曜お休み 山手線、メトロ駒込駅 徒歩3分

亀の湯の北には古河庭園があり、駒込駅のほか、西ヶ原駅、上中里駅もから行けます。庭のバラで有名ですね。設計は鹿鳴館で有名なジョサイア コンドル、現在国内に残るコンドルの建物は、桑名市の諸戸邸、池之端と高輪の旧岩崎邸、三井綱町倶楽部、清泉女子大の旧島津邸くらいでしょうか。庭の売店ではバラのジャムを売っていて、紅茶に入れてもなかなかいけます。