上野駅の夜行列車と燕湯

燕湯は三階建の古い建物で、内部は番台、格天井と伝統的な造りです。横長の脱衣箱は荷物を入れやすくて助かります。浴室にはサウナ等はなくシンプル。ペンキ絵は男湯、女湯に広がる富士山です。海の部分につながるイメージで岩風呂になっているのは珍しい。湯の温度はかなり熱め、若い人、旅の人、グループ、様々な人が集まります。
台東区上野3−14−5 6:00〜20:00(20時閉店です!)月曜お休み JR御徒町駅のほか、銀座線、大江戸線上野御徒町駅、千代田線湯島駅からも近いです。

「津軽海峡冬景色」に唄われた♪上野発の夜行列車 はずいぶん少なくなって、毎朝上野駅に姿を見せるのは、6時58分着秋田から「あけぼの」号、9時38分着札幌から「北斗星」号、2本の特急だけになってしまいました。しかしかつては常磐線の十和田号、東北線の八甲田号、奥羽線の津軽号、おが号、出羽号、上越線の北陸号、鳥海号、信越線の越前号など、毎朝多くの夜行急行から、上野駅に多くの人が降り立ちました。昭和50年頃まで、ほとんどの夜行急行の普通車は冷房がありませんでしたので、開けた窓から入ってきた機関車の煤を洗い流し、また硬い椅子で一晩過ごして凝った体をほぐすために、早朝から開いている銭湯もにぎわったのでしょう。写真は上野駅に着いた福井発の急行越前号が尾久の車両基地へ推進で回送されていくシーン、信越線経由で碓氷峠を越えてくる越前号の機関車は専用のEF62型、日によっては重連で上野に来ていました。