赤羽駅周辺の戦災復興区画整理第33地区、第二岩の湯と、もうすぐ撤去!赤羽公園のユニークな遊具

赤羽駅の線路から西側は何度か紹介させていただきましたが、ほんとうに賑やかで赤羽らしいのは東側の区域です。東側の駅周辺は、戦災復興区画整理第33地区、約29ヘクタールの区域として整備された区域です。戦災復興事業では、赤羽駅東側の駅前広場や道路などが整備され、駅から東へアーケードの商店街は飲み屋さんも多く、夜も賑わっています。その途中を一筋入ると、第二岩の湯があり、ここも区画整理の区域内です。
ビルの銭湯でペンキ絵等はなくシンプルですが、脱衣場には長椅子に屋根をかけた休憩スペースがあります。能舞台をイメージしているのでしょうか、また一輪ざし、一鉢の鉢植えが置かれて、奥ゆかしく、落ち着きつく雰囲気です。浴室は奥から側面にかけて広い浴槽があり、ゆったりと脚を伸ばすことができます。

 第二岩の湯 北区赤羽2−11−3 15:30〜24:00 金曜お休み 赤羽駅から5分

第二岩の湯のすぐ南側には赤羽公園があり、ここには戦災復興区画整理第33地区の完成記念碑があります。昭和47年に完成したということなので、公園もその少し前にできたものでしょうか。記念碑を左手に園路を歩いてゆくと、正面になにかものすごいものが見えました。私はとなりのトトロに出てくる猫バスを連想したのですが、ガウディ設計と言っても信じる人が出そうなこの物体、滑り台だったようです。震災復興は洋風を模した調和のとれたデザインが中心だったような気がしますが、戦災復興は戦後の自由なエネルギーを感じます。

しかし掲示を読むと、この遊具、老朽化などを理由に平成22年度中に撤去することになっているそうです。すでに囲われて見えなくなっているところにも遊具があるようです。この遊具を見たいという方はぜひ赤羽へお急ぎください。でも遊具として危険だというのは理解できますが、戦災復興事業を記念するモニュメントとして残していただくわけにはいかないでしょうか。