仙台市、気仙沼市、南相馬市の被災地支援から帰ってきました。寝袋で眠り、お湯で戻す非常食を食べて、でも被災者のことを思えばこれくらい、です。しかしお風呂に入れないのはつらいので、「緊急！東北東日本で今入れるお風呂情報発信！」を参考に４月１日の夜、仙台市宮城野区にある錦湯を訪ねました。
しかし、灯りが消えていて、「今般一身上の都合により廃業することに致しました。」という張り紙が。残念ですが、前日の３月３１日限りで廃業されていたんです。仲間と「仕方ないよね。震災後、精一杯営業されたんだよ、きっと」言いながら帰りました。
翌日の夕方、もう一度出かけると錦湯さんは引越しの最中でした。ご主人の娘さんが、作業服の私を見て声をかけてくださいました。ご主人の体調が悪く、３月一杯で営業を断念し、今から娘さんの家がある千葉に連れて行くとのこと。
娘さんは「最後までがんばれなくて、ごめんなさい・・・」と泣き出してしまわれました。私も「いえ、震災後３週間もがんばられて、被災者の皆さんもきっと感謝されてますよ・・・」と言って涙があふれてとまりませんでした。
玄関には誰かが書かれた「ありがとふ 錦湯！！」という張り紙もありました。
錦湯さん、本当にありがとうございました。「ありがとふ 錦湯！！」
