再開第一回、リサイクル震災復興橋梁、南高橋と中央区の湊湯

震災に負けてはいられないので、まちと銭湯再開したいと思います。しばらく不定期かもしれませんがお許しください。再開第一回は震災復興ということで。

隅田川の橋は多彩なデザインの橋があり、例えば永代橋はどしんとかけたアーチ、清洲橋は一見細身で実は鋼重は永代より重くて着やせする女性のような吊橋などです。これらの橋の多くは関東大震災の復興橋梁として掛けられた橋で、東京市では橋の設計にあたってデザインに力を入れました。隅田川へ流れ込む支流の橋では、隅田川に最も近い橋をアーチなど華やかなデザインの橋にして、隅田川へのゲートを表現しています。
南高橋もトラス橋でその原則通りですが、実は南高橋は新たに設計した橋ではなく、震災後架け替えられた両国橋の一連を転用してきたものです。震災前の橋は部材の接合部がピンになった古典的なトラス橋が多かったのですが、震災で被災したり、その後架け替えられ、現在では南高橋だけに、その名残を留めています。

南高橋の通りにある湊湯は昨年暮れに新装開店し、玄関はとてもシックなイメージです。新しい銭湯の流れをとりいれ、浴室も黒基調、暖色系の照明、カランの位置や椅子も高くて楽な姿勢で身体を洗うことができます。浴槽は広く浅く、湯はぬるめで、ゆっくり入れることを優先しているようですが、熱湯と書かれた小さめの浴槽もあり、こちらは熱いお湯が好みの方用の湯温です。
人気があってお客さんが多く、またゆっくり入ってもらうよう配慮されているので、スペースは不足気味なのはしかたがなく、脱衣場では、だれかが脱ぎ終わるのをしばし待って手短に服を着るという場面もありました。脱衣箱は100円入れて鍵を閉め、開けた時に戻ってくるシステムですが、混雑する中で財布探してたりすると、後ろの方に迷惑をかけるかもしれません。ぜひ100円あらかじめ握りしめて服を脱ぎ始めてください。でもどうせお金戻るんだったら50円にするとお釣りがちょうど使えていいかもしれませんが。(東京の銭湯は450円です。)
湊湯 中央区湊1−6−2 15:00から24:30 土曜お休み メトロ日比谷線八丁堀駅から10分