防災の願いをこめた震災復興公園、錦糸公園と墨田区黄金湯

錦糸町駅の北東に錦糸公園があります。元は陸軍の倉庫だった場所で、関東大震災で多くの焼死者を出した被服廠跡にも近く、復興にあたって公園として整備されたそうです。避難地として使えるなど、市街地の防災性向上に役立てようという願いで作られた、この辺の由来は現在再整備中の公園内に案内があります。しかしそれ以外に、昭和20年3月10日の空襲で亡くなられた大勢の方の遺体を仮埋葬する場所として役立つことになってしまったという悲しい歴史もあります。

黄金湯は錦糸公園の少し北、錦糸町駅から続いてきた喧騒が少し収まったという距離感です。ビルの銭湯で玄関の上のガラスブロックのデザインがなかなかいいです。フロントから脱衣場へ、木の引き戸を開けて入るのは少し珍しい。
浴室で一番目を引くのは南国風のモザイクタイル、ヤシの木、帆掛け舟、海、全体がオレンジっぽいのは夕焼けのイメージでしょうか。さらに、お湯につかって女湯との境のタイルの壁を見ると、波、泡その他様々ものを連想させる幾何学的な模様があります。でもよく見ると、四分円を描いたタイルは3種類だけ、それをうまく組み合わせて並べることで多様な形を作っているのを眺めていると、なかなか飽きません。
黄金湯 墨田区太平4−14−6 15:30〜24:00 不定休 錦糸町駅から徒歩10分