亀戸駅付近 戦災復興第15地区 竪川の都電専用橋梁と富山湯

亀戸駅付近は線路を挟む南北2地区に分かれて戦災復興区画整理が行われました。第16地区は北側の約50ヘクタール、駅の北西の亀戸野球場のある区域と、駅の北東、おおむね蔵前橋通り以北、北十間川までの区域に分かれています。富山湯がある駅の南側は第15地区約47ヘクタールです。竪川沿い東西の緑地公園は錦糸町付近と同じく戦災復興で整備された線状の緑地ですが、現在は再整備中で通り抜けるだけ。区域内にはもう一本南北に、亀戸駅の少し東側の水神森から東陽公園まで緑道が伸びています。これは戦災復興事業で整備されたのではなく、もともとは都電の専用軌道敷だった名残です。特に区画整理区域の南端にある竪川人道橋は、軌道専用橋を廃止後に歩道に転用した橋で、貴重な都電の遺構です。高欄には透かし彫りで都電の姿が描かれています。

富山湯は、伝統的な造りではありませんが、木造和風の銭湯。出口の方に向いて座る小さな番台です。富士山のペンキ絵が雄大で、男湯、女湯の境にもアルプスのモザイクタイル。ペンキ絵の下のタイルにはなぜか3枚だけ、失恋した女性の物語?を描いたタイルがありました。お湯はかなり熱いです。

富山湯 江東区亀戸6−49−14 15:00〜23:00 土曜日お休み 亀戸駅から8分