この道五十年、橘さんの流しを体験、斉藤湯

日暮里の斉藤湯、なにより「流し」を体験されることをお勧めします。400円を入浴料にプラスして850円を払い、木の札をもらいます。身体を洗ってお湯につかり、10分ほど待つと、奥の扉から洗面器とタオルを手に橘さんが現れ、「いいですか」と声をかけられます。まず背中、両腕をたんねんに洗ってもらいます。そのあとはマッサージ、腕、首、背中、腰と何度も念入りに。姿勢が悪くて肩こりがひどい私は、とっても気持がいい。約15分くらい、背中をポンポンと叩いておしまいです。ありがとうございました。

今日は何人目ですかとお聞きすると、「さあ、何人かな、今日は暑いから」と、かなりお忙しそうです。富山から上京して50年以上流しを続けておられる橘さん、まだまだお元気そうです。

東京でも他には流しを受けられる銭湯はなさそうですから、とても貴重な体験でした。なお女性でも流しはしてもらえるそうです。、

斉藤湯は日暮里駅のにぎやかさが一息、せんい通りの近くにあります。道路の隅切の方を向いて建っていて、間口が広くゆったりと感じます。宮造りではない和風の建物、脱衣場の天井は格子ではなく屋根型に傾斜していてなかなかいいデザインです。浴槽背景にペンキ絵はなく、タイルの幾何学模様、全体にタイルの模様がきれいです。

斉藤湯 荒川区東日暮里6−59−2 16:00〜24:00 金曜お休み 日暮里駅から5分