進開橋をはさんで、第二久の湯と小名木川貨物駅跡

亀戸と東陽町を結ぶ城東電軌が専用軌道から明治通りに出てきたところ、現在では大島緑道の終点から明治通りを渡ったところに第二久の湯があります。前は消防団の車庫です。
第二久の湯が正式な名前のようですが実際には「久の湯」が使われています。宮造りではない和風の建物で、湯気抜きのある伝統的な構造です。湯気抜きは幅が狭く高くなっていて、少し角ばった感じにアクセントの縁取りがついています。浴槽の背景はナカジマ師のペンキ絵で、女湯が富士山、男湯は渓流です。写実的と言えない吊橋と橋を渡る人、トンネルなど、ちょっと珍しいモチーフが使われています。お湯につかるお客さんは薬湯に集中していて、つまり、かなり熱いです。
第二久の湯 江東区大島1-36-6 15:00〜23:00 木曜お休み 都営新宿線西大島駅から3分

城東電軌の跡はしばらく明治通りを通って、すぐに小名木川を越える進開橋を渡ります。この橋の上から西の方を見ると、貨物線の鉄橋が見えます。さらに進開橋から坂を下りた交差点も「小名木川駅前」。今はこの名前の駅はありませんが、交差点のそばにある大きなショッピングセンターが、平成12年まで小名木川貨物駅だった場所です。線路は今でも現役ですが、越中島貨物駅からレールを運ぶ貨物列車がたまに通るだけになりました。