いにしえから現代までが同居する世田谷区松蔭神社と鶴の湯

鶴の湯も世田谷線の線路のすぐそばで、電車からも煙突がよく見えています。伝統的な和風の銭湯建築で、黒光りした木の内装など、全体に古びています。浴室も高い湯気抜きのある定番の構造ですが、なぜか天井が日の丸になっています。ご主人は脱サラで、銭湯はイヤだイヤだとおっしゃっていますが、実は商売熱心でいろいろ工夫されているようです。なんか手作り感のある玄関と浴室の自動ドアとか。薬湯は「エッキス」?帝大の先生の能書きがありますが、ちょっと怪しげ。背景は男女にまたがった大きな富士のペンキ絵です。あがって玄関を出ると、古い建物のすぐそばの踏切を、モダンな世田谷線の電車が通っていくのも、ミスマッチなおもしろさです。
鶴の湯 世田谷区若林4−20−15 14:00〜23:30 2、12、22日お休み(日曜は前日休) 世田谷線松蔭神社すぐ

すぐ近くの松蔭神社電停から商店街を北に歩いて行くと、電停の名前になった松蔭神社があります。幕末の志士、吉田松陰を祀った神社です。商店街は学生さんの姿も多く、モダンなお店もありますが、松蔭神社の境内は樹木に覆われ、静かで厳かな雰囲気は、心が休まります。