東日暮里の震災復興区画整理地区、鴻の湯

三ノ輪から日暮里は、常磐線が大回りするので遠いような気がしますが、まっすぐ歩いて行くと意外に近いです。
三ノ輪と日暮里の間には、帝国湯でもご紹介した「カンカン森通り」という並木道があります。明治通りとも国道4号とも直接はつながっていないので、車の通行も少なく、気持ちのいい緑のトンネルになっています。東日暮里一帯は関東大震災後の復興区画整理事業が行われた区域ですが、緩やかにカーブした並木道など、以前紹介した大塚の戦災復興事業の区域とよく似ています。ただ車がまだ多くない大正から昭和初期に設計したからでしょうか、区画道路は十分広いですが、隅切りがありません。このあたり町工場が多く、戦後などは出合い頭の交通事故などがあったのではと想像すると心配になります。今は静かな街で、事故はなさそうですが。

鴻の湯は震災復興区画整理区域内にあります。すぐ北側には常磐線の高架が見えています。和風建築ではありませんが、湯気抜きのある伝統的な構造です。ペンキやタイルの絵はなくて、タイルが明るい感じです。パワーエステ、ボディジェットなど、健康系の浴槽が充実していて、一つずつ試してみるのも楽しい。パワーエステはその名の通り、強烈な水流、浴槽全体が渓流のようで、油断すると流されていきそうです。
鴻の湯 16:00〜22:30 月曜お休み 荒川区東日暮里2−20−10 日比谷線三ノ輪、都電三ノ輪橋から10分