飛鳥山公園のアスカルゴとえびす湯

王子駅前にある飛鳥山公園は江戸時代からの桜の名所です。山の麓には桜見物にはぴったりの桜新道というクラシックな商店街もあります。桜の山へは王子駅からはかなり急な坂を登らないとなりません。そこで、ケーブルカーのような、斜行エレベーターのような乗り物があります。最近バリアフリー対策としてこのような料金をとらない乗り物がちらほらできてきました。最初は坂の多い長崎市あたりから広まったようです。アスカルゴもそうですが、福岡県の嘉穂製作所というメーカーのものを見かけます。
アスカルゴは名前の通り、とてもユーモラスなカタツムリそっくりの姿をしています。王子駅から明治通りを歩いて行くと、都電の向こう側の斜面に、本当にカタツムリのようにはりついてゆっくり上り下りしているのが見えます。

飛鳥山公園に沿って明治通りをさらに南下し、専用軌道に入って行く都電を渡るとすぐ右手にえびす湯の行灯看板が見えてきます。建物は少し奥に斜めを向いた伝統和風銭湯です。この雰囲気も悪くありません。番台、脱衣場の格天井、湯気抜きのある天井が高い洗い場など、伝統的な姿で、浴槽の背景もちゃんと富士山と渓流のペンキ絵です。タイルなどは新しくなっていて、東京では珍しいガラスブロックなどもあって、清潔な感じです。地下130mから汲み上げた井戸水を薪で焚いたお湯は少しぬるめで、湿式サウナがあるのが特徴です。
えびす湯 北区滝野川1-1-20 15:00〜25:00(日曜日は14時から) 月曜お休み(祝日の場合は営業) 王子駅から徒歩5分くらい