北区堀船、東京書籍印刷の本社工場と、梶原の金の湯

北区の王子周辺は印刷工場が多いところでもあります。国立印刷局の王子工場、滝野川工場、あるいは民間の印刷工場もいっぱい。石神井川を渡った軍用軽便鉄道の終点、堀船のあたりも印刷工場が多く、そのなかでも美しい建物が数多くあるのが、栄町にまたがるリーブルテック(旧東京書籍印刷)の工場です。
あの教科書でおなじみの東京書籍の印刷工場です。事務所棟と向い側の東書文庫は、スクラッチタイルのよく似たデザインの建物。東書文庫とは昭和11年に建てられた教科書の博物館で、円筒型の出窓など素敵な建物です。(博物館と言っても見学は予約制です。)大きな明かりとりの窓が屋根に並ぶ工場棟は、掲示してある写真を見ると、すばらしい屋根組みがあるそうです。

金の湯は東書文庫から荒川線沿いの道に出て、梶原電停の西側の踏切道を少し行ったところにあります。立派な伝統和風の建物に、玄関だけ箱型に改装してフロントになっています。脱衣場は張りなおした格子天井、浴槽の背景は大きな富士山のモザイクタイルです。浴槽は右端が薬湯ですが、薬湯が一番熱いのは珍しいです。
金の湯 北区栄町13-14 15:15〜24:00 金曜お休み(祝日は営業) 都電荒川線梶原電停すぐ