女塚の物語、スタンプラリー参加の大田黒湯温泉(第2日の出湯)のペンキ絵にLRT(新型路面電車)が登場

大田黒湯温泉は蒲田駅西口から北西の方へ、近くに行ってから番地がちょっと不規則で、ちょっと迷ってしまい、うろうろしていると女塚神社の前に出ました。「おなづか」と読むようです。その由来は南北朝時代、新田義貞の子息新田義興を救って殺された少将局を祀った塚だそうです。挙兵した義興をだまし討ちにするために、鎌倉方の竹沢右京亮が送り込んだのが少将局ですが、陰謀を知らせて義興を救ったために、竹沢右京亮に殺され、憐れんだ地元の人が塚を作って葬ったという物語です。

池上線90周年スタンプラリー参加の大田黒湯温泉はこの近くです。和風の建築を改装した建物で、「大田黒湯温泉」の看板があります。第二日の出湯というのが元々の名前のようです。内部は伝統的な構造で、脱衣場は高い格天井、天井の格子内には丸い花の絵が何箇所か描かれた立派なもの。ここのうりは名前の通り黒湯で、黒湯の説明がありました。黒湯はフミン酸という有機物が成分で、ジオネラ菌などに殺菌作用もあるそうです。
浴室も伝統的な構造で、広く天井も高いです。描かれたばかりの立山連峰と雨晴海岸で富山ゆかりのペンキ絵がありました。立山というだけでも珍しいのですが、女湯の部分にLRT、富山の新しい路面電車が描かれています。ペンキ絵がある銭湯は数多くありますが、その中でLRTを描いた銭湯は初めてでは?
今計画中の静岡市清水港のLRTが実現すれば、LRTのバックに、海の向こうの富士山という名場面が描けるので、銭湯のペンキ絵でもはやるのでは、とひそかに期待しています。
大田黒湯温泉(第2日の出湯) 大田区西蒲田6-5-17 15:00-24:30 水曜お休み 蒲田駅から10分