東急目蒲線(多摩川線)には蒲田を出ると次が矢口渡、その次は武蔵新田と続きます。武蔵新田は「しんでん」ではなく、新田義貞の「にった」で、その由来は近くにある新田神社です。女塚のお話の続きで、少将局のおかげで一度は助かった新田義興ですが、結局矢口の渡しで討ち死にしてしまいます。新田神社はその新田義興を祀っています。
武蔵新田駅からつづく商店街は飲食系だけでなく様々なお店があって、賑やかな商店街です。レトロな木造建築の金魚屋さんなどもありました。新田神社は途中右手、もう少し南やはり右手に新田浴場があります。新しいタイルに風船を持った人物の影絵が貼られ、少し目立つ外観です。
ロッカーの鍵はフロントの籠の中からもっていく方式です。浴室に入って目を引くのは、浴槽の縁から立ち上がる、彫溝と柱頭の飾りのあるローマ風の柱と、それに支えられた円形の梁でしょう。なんとなく映画に出てきたローマのテルマエのような雰囲気がします。女湯の方は屋根のようになっているようです。浴槽の配置も変わっていて、手前から中央に浴槽、それの周り三方にカランが配置されています。そのため桶と椅子は奥側に積んであるので、最初どこか分からず探してしまいました。
新田浴場 大田区矢口2-5-12 14:00〜23:30(土日祝8:00-11:00も) 水曜お休み 東急目蒲線(多摩川線)武蔵新田駅から6分