白髭東防災団地は隅田川が大きく曲がるところにあります。その曲がるところにある鐘淵中学校の前に鐘ヶ淵の由来が書いてありますが、指矩(さしがね)の形に川が曲がっていたことからきているそうです。また、防災団地になる以前ここにあった鐘淵紡績についても書かれています。鐘淵紡績、つまりカネボウですね。実は鐘淵紡績、戦前売上高では日本最大の企業だったそうです。綿紡績が日本の工業の柱だった時代ですね。綿紡績が工業の中心だったのは英国なども同じで。社会科の時間、「ラン、マン、綿(めん)」て覚えませんでした?「ランカシャー、マンチェスター、綿紡績」なんですが・・・さて「ヨー、リー、羊(よう)」とは。

田中湯は鐘紡の工場から鐘ヶ淵駅へ行く途中にあり、工場帰りに寄った方も多かったのではないでしょうか。駅西口から斜めに入る商店街を行き、すこし右手にはいったところです。建物は小ぶりですが立派な和風建築で、玄関上の破風の部分が漆喰でなく木を組んでありますので、かなり古い建物のような気がします。
外見とは違って、内部は新しく改装されています。タイルや鏡も新しく、男女の境によくある欧風の湖とお城のモザイクタイル、浴槽の背景は鳥、魚、波?の立体模様タイルと現代風です。柱が白木の柱がレトロ感。少し開いた窓から入る風は荒川の江風でしょうか。
田中湯 墨田区墨田5-46-5 15:30〜23:30 月曜お休み 東武鐘ケ淵駅から3分