元加賀公園の震災復興デザイン、同潤会清砂通アパート跡から小名木川を渡って竹の湯

江東区白河の元加賀公園は関東大震災後、昭和2年に開園しました。元加賀小学校と一体につくられた典型的な震災復興公園です。小学校を背景に、公園で遊ぶ大勢の子供を見守り続けて、もう80年以上になります。現在は使われていませんが、当時の壁泉が保存されているのが貴重。震災復興期の公園デザインをしのぶことができます。
元加賀公園のすぐ西、白河3交差点には、かつて同潤会清砂通アパートがありました。交差点に沿って優雅にカーブし、塔屋をのせたその姿は、同潤会アパートというと必ず思い出される有名な景観でした。白河三丁目地区、白河・三好地区再開発事業による建て替えも数年前に完成しましたが、久しぶりに行ってみると、新しい建物のデザインも、交差点に面した部分は同潤会のイメージを伝えているのはうれしいことです。

白河3交差点から三ツ目通りを北へ、小名木川を越えると左手に竹の湯があります。向いは墨田工業高校です。マンション一階の玄関前に並ぶ大量の自転車に、ものすごく混んでいるのかと思ってしまいますが、これはマンションの駐輪スペース。次いで玄関のガラス戸、なんか不思議な絵です。浴室は浴槽の背後が渓谷に架かる上路ランガーアーチ橋のモザイクタイル。
でもなによりこの銭湯を特徴づけているのはBGM、男女境壁の一番奥にスピーカーがあって、かなりの音量で流れています。私が浴槽につかったとき流れていたのは西崎みどりの「旅愁」、TV時代劇、必殺シリーズの主題歌で、私が高校生の頃です・・・玄関ガラス戸の絵も音楽と時代的にはあっているような気がしてきました。
竹の湯 江東区森下4-9-18 15:20〜23:50 土曜お休み 都営新宿線菊川から7分くらい