京王代田橋駅は、駅を出てすぐ踏切、踏切の脇に木造の建物と和田堀給水所の緑と、新宿からすぐの駅とは思えないほどひなびた感じです。
駅の南西側に広がる和田堀給水所は昭和９年建築のモダニズム建築で有名です。残念ながら建物は建て替えが決まっていますが、あまり木の葉が繁っていない時期なら、敷地の外からも、ギリシャ神殿のような、あるいは西洋のお城のような、また見方によっては要塞のようなデザインをまだ眺めることができます。和田堀給水所は世田谷区にありますが、和田堀という地名は北側の杉並区の地名です。このブログでも、２０１０年初め頃、杉並区の大和湯のところで、和田堀の土地区画整理事業を紹介しました。
和田堀給水所の南側には宇田川湯があります。外見はすっきりした木造建築、脱衣場は番台で、天井は高く、あまり装飾はありません。浴室は高い天井のある伝統的な造りですが、きれいなタイルで清潔感いっぱいで、背景には男女にまたがる大きな富士山と海のペンキ絵もあります。
浴槽がちょっと変わっていて、横長ではなく、奥から中央に張り出して手前が半円になった縦長です。熱めのお湯は山の手ではちょっと珍しいです。
宇田川湯 世田谷区羽根木1-14-11 16:00-24:30 月曜お休み 代田橋駅から5分
