蒲田には昭和のイメージがあちこちに残っていますが、子供向けの代表は東急プラザ屋上遊園地でしょう。観覧車は昭和４４年設置ということなので、その頃遊んだ人は、もう４０代半ば。しかも都内で現役唯一のものということです。アンパンマン、ドラえもんの背後でゆっくりと回る観覧車、平成の世にはなかなか見ることのないのどかさです。
蒲田駅にはものすごい数の乗降客、買物客が集まってきます。特に今や全国区のユザワヤ。駅周辺の狭い範囲で戦災復興区画整理事業を行って、ささやかながら駅前広場を整備し、道を広げてありますが、いつも人があふれかえっている感じです。この落ち着かない賑やかさが蒲田の魅力ではありますが。
改正湯は西口の区画整理区域の少し先です。区画整理で作った道路はよく改正道路といわれますが、改正湯のお名前と関係あるのかしら。蒲田に数多い銭湯の中で、西口では一番駅に近い銭湯でしょう。
ビルの中二階といった位置ですが、脱衣場はわりと古風で、天井は菱形の枠の中に丸く梅が描かれています。浴室の天井は高いかまぼこ型で明るく広々としています。何より目をひくのは、浴槽背後の水槽を泳ぐ色とりどりの鯉や金魚（なのかな？）でしょう。横に広い大きな水槽にたくさんのお魚が泳いでいます。水槽の上はモザイクタイルでヨーロッパの湖と城、そのほか各所に魚の模様があります。
珍しいのはシャワーブースの一つが髪染スペースであること。排水を独立して設けているのでしょうか。お湯はちょっとぬるめですが、温泉の認可をとった黒湯のほか、ボディマッサージ、シルク風呂（細かい泡）など多彩で気持ちいいです。
改正湯 大田区西蒲田5-10-5 15:30〜24:30 金曜お休み JR蒲田駅から7分くらい
