幕府、皇室の貯木場から憩いの場に、猿江恩賜公園、江東区住吉の日の出湯

猿江恩賜公園は、さるえおんしこうえんと読みます。日本の東京都江東区猿江にある都立公園である。1932年の開園と古く、昔から貴重な緑地として周辺住民に知られていた。
元々この地は、享保年間に開かれた徳川幕府の材木蔵(貯木場)でした。明治維新後は皇室の御木蔵(御用材の貯木場)となり、大正13年に後の皇太子(後の昭和天皇)ご成婚を記念して一部を下賜された際に東京都が公園として整備開園しました。北側は、その後も林野庁の猿江貯木場として使用されていましたが、これも江東区潮見に移転、東京都が買収して公園は今の広さになりました。
皇室は昔はいわゆる山持ちで、帝室林野局が多くの御料林を管理していたそうです。アプト式で有名な大井川鉄道井川線の前身、千頭森林鉄道も、帝室林野局の鉄道だった時代がありました。全国から猿江の貯木場にいい木材が集められていたのでしょうか。

猿江公園から西へすぐ、四ツ目通りを渡ると日の出湯があります。住吉駅からすぐの便利な場所です、が、近くまで行っても場所が分かりません。通りの小さな看板を見つけて、細い路地に曲がるとビルに挟まれるように狭い玄関がありました。
ところが中は番台で立派な折上げ格天井、側面に庭もあります。浴室も湯気抜きのある高い天井、富士山のペンキ絵と、外観と違った伝統的な造りの銭湯でした。ただお湯がかなりぬるめだったので熱いのが好きな人にはちょっとかも。玄関を出て裏の方へ出るとこちら側の外観は伝統的な和風建築でした。
日の出湯 江東区住吉2-5-14 15:30〜22:30  木曜お休み(要確認) 半蔵門線、新宿線住吉駅すぐ