西新井駅西口の防災再開発、足立区関原の堀田湯

東武伊勢崎線の下り電車が西新井駅に到着する寸前、左側に新しい集合住宅が見えます。ここにはかつて東武の電車工場、西新井工場がありました。またその西側は日清紡の大きな工場でした。今はどちらも再開発されて、西新井駅西口に工場の街というイメージはありません。
工場群の南側、西新井栄町、関原3丁目一帯は住宅密集地ですが、震災時の避難場所や避難路がありませんでした。地元とUR(都市再生機構)が協力して防災まちづくり計画を立て再開発が進み、平成19年には日清紡跡地に西新井さかえ公園が開園、東武工場側には東武の旧線跡を使った避難路のトレイン道路やトレイン公園もできました。

防災地区計画の範囲には、堀田湯、第二堀田湯があります。関原の堀田湯は賑やかな関三商店街に面してあります。玄関とコインランドリーが改装されているものの、千鳥破風の伝統建築です。脱衣場も以前は折上の格天井だったのを改装したのかもしれません。
浴室で素晴らしいのは浴槽背景からサイドまで広がる大きなタイル絵です。廣重の浮世絵、千住の大橋です。手前の橋を渡る人物、流れる川と岸にもやった舟など、じっくり時間をかけて鑑賞したい傑作です。女湯との境からは花が始まっていて、女湯は違う絵のようです。壁沿いが拡張されて薬湯になっていますが、露天風呂もあって日替わりということです。備え付けのシャンプー、ボディーソープが使えます。浴室内でも大画面のTVが放映されています。
それから、明日1月11日土曜日の夜9時から堀田湯さんが「アド街」で紹介されるそうです。ぜひご覧下さい。
堀田湯 足立区関原3-20-14 15:00〜24:00 金曜お休み(祝日の場合は営業) 東武伊勢崎線西新井駅徒歩5分