下板橋操車場と三鈴湯

東上線は下板橋に電留線があり、朝ラッシュに池袋へ上ってきた電車が、夕方の出番まで休んでいます。東上線の場合森林公園の車庫まで帰そうとすると、長距離を回送して行かねばならず、都心に近い下板橋に電車を留められるのは貴重です。東武ではスカイツリーができた業平橋にも電車の留置線がありますが、そちらはどちらかというと特急電車の車内清掃などに使われている様子。業平橋も下板橋も、もともと貨物駅で、セメントなどが運ばれていたようです。関西の私鉄は南海、近鉄南大阪線以外国鉄とは軌間が違って貨物が走れないので想像しにくいですが、西武や東武はかなり最近まで貨物列車が走っていました。

三鈴湯は下板橋駅が近く、改札を出て右手に留置されている電車を眺めながら踏切を渡って、少し行った先にあり、通りに面してコインランドリー、横道に入ったところが玄関です。ビルの銭湯ですが、浴槽背後のモザイクタイルが大迫力です。葛飾北斎の富嶽三十六景のうち「神奈川沖浪裏」で、当然富士山もありますが、波のほうが目につきますね。ペンキ絵は富士山がほとんどですが、モザイクタイルの富士山は意外にあまりないのは不思議です。
三鈴湯 豊島区池袋本町3-22-27 15:00〜24:30 土曜お休み 東上線下板橋から5分