別府の温泉から 市営竹瓦温泉、東別府駅

別府は古くからの有名な温泉地で、お安い市営温泉が10軒以上あります。銭湯と言えるかは?ですが、一箇所紹介してみたいと思います。別府八湯といって別府はたくさんの温泉の集合ですが、駅付近の市街地も大きな温泉地です。少しレトロイメージの昔ながらの歓楽街も広がっていて、夜遅くまで人出が絶えません。その中でも最も雰囲気があるのが竹瓦温泉への道筋です。駅前通りからアーケードに曲がると途中から竹瓦温泉への道しるべが出てきます。海岸近くに建つ竹瓦温泉は昭和13年に建った壮麗な和風建築で、建物だけでも一見の価値ありです。
唐破風の玄関を入ると天井が高く広いホールに大勢のお客さんが涼んでいます。右手の窓口で元気なおばちゃんに100円の入浴料を払い、右手に進んだ脱衣場は簡単な棚だけです。脱衣場からすでに温泉が足元に見えていて、階段を降りていきます。小判型の浴槽に、カランはまわりに数個あるだけ、シンプルに温泉を楽しむ場です。ああ、温泉だなあという実感があります。
別府市営竹瓦温泉 別府市元町16-23 6:30〜22:30 100円(砂湯は別料金) 無休? 別府駅から10分くらい

レトロなといえば、別府八湯の一つ浜脇温泉の最寄駅の東別府駅もあります。明治44年開業当時の素晴らしい木造駅舎があります。東別府駅は停車する列車も多く比較的行きやすい場所ですが、海沿いの市街地と国道から一段高く離れていて、喧騒が伝わってきません。肥薩線の大隅横川、嘉例川駅は一躍有名になりましたが、それに劣らない雰囲気で、観光客が訪れないよさもあります。