もう一回別府の話をさせて下さい。別府の駅前通りを行くとすぐ右手、いやでも目に入るハーフチンバーの洋館が駅前高等温泉です。大正13年建築のレトロ建築は「町営」温泉で、町営とは駅前自治会が運営しているということでした。玄関を入るとあつ湯かぬる湯か言ってお金を払います。どちらも200円です。右手があつ湯で、簡単な脱衣場から階段を降りて行きます。半円形の浴槽とカランが二つのシンプルな構成。ぬる湯は混んでいるようでしたが、あつ湯は他にお客さんはなし、予想通りかなり熱いです。入れなくてぬる湯に替えてもらうとまた200円要るのかななどとぼんやり考えながらゆっくりしました。上がると駅前高等温泉の向側の歩道に小さなスペースがあって「駅前盛り上げ隊」のイベントにお客さんが集まって盛り上がっていました。この雰囲気、いいなあ。
駅前自治会町営 駅前高等温泉 駅前町13-14 6:00〜24:00 200円 無休 別府駅から2分
盛り上げているといえば別府でもう一箇所、地元の方々の取り組みで人気を取り戻した鉄輪(かんなわ)温泉があります。湯治場的な鉄輪温泉では自炊の湯治客が食事を温泉の蒸気で調理して食べたという伝統があり、湯治客は減りましたが、今は観光で訪れる人にも地獄蒸し料理が体験できる工房ができています。すごく賑やかで工房の人も観光のお客さんもみんな楽しそうです。