古川親水公園に沿って建つレトロ、宝来湯

江戸川区新川のさくら館の少し東寄り、新川橋のところから北東へ分かれていくのが古川親水公園です。古川は新川の元の流れで、西半分は新川に姿を変えましたが、東半分は新川が新たな流路となったので、古い川筋が残っています。これを活用してできたのが、日本で最初の親水公園、古川親水公園です。一之江境川親水公園と同様、水遊びの子供達やご近所の方の散歩など賑わいますが、夏が過ぎると静かな空間になっています。

古川親水公園を散策しながら東へ行くと環七通りの手前で河岸の道に面して渋い建物の宝来湯があります。
東京の伝統的な構造の銭湯は様式化されていて、玄関上の破風、脱衣場の格天井などだいたい共通の構造です。また古いところでは目白台の月の湯や千住の大黒湯、タカラ湯のような寺院建築に近いものもあります。どちらにしても人目を引く建物ですが、宝来湯はあまり目立たない感じの和風建築です。
天井は折上でない格天井、黒光りする番台、籐の脱衣籠などかなりレトロな印象を受けます。浴室では浴槽背後は2014.8.10と新しい富士山のペンキ絵、○に「み」のサインは田中みずきさんでしょうか。男女境にも富士山、山脈と川の流れ、深い渓谷と筏流しの細密タイル絵があります。
宝来湯 江戸川区江戸川6-12-16 15:30〜22:00 日曜お休み 葛西駅から都バス古川親水公園すぐ