葛飾区喜久の湯、渋江公園の葛飾セルロイド工業発祥の碑

立石駅前から南へ賑やかな商店街を抜けて、幹線道路を西へ、コンビニの角を曲がるとあとは道なりです。まっすぐではなく緩やかにカーブを描く道を5分くらい、右手に喜久の湯があります。
伝統的な千鳥破風の建物の玄関を改装してあります。内部はフロント方式、脱衣場の高い天井も新しくなっています。浴室は伝統的な造りで、浴槽はジェット、バイブラ、薬湯など多彩です。内装も新しいタイルで清潔感がありますが、浴槽背後は山梨からの富士山のペンキ絵が伝統を守っています。
喜久の湯 葛飾区東立石2-21-16 16:00〜24:00 金曜お休み 京成押上線京成立石駅から8分

京成の立石と四ツ木の真ん中あたり、線路の少し南の渋江公園には葛飾セルロイド工業発祥の地というモニュメントがあります。大正3年に渋江公園の地に千種セルロイドという会社が創業して、葛飾区はセルロイド工業が発展したそうです。セルロイドは最初に発明された合成樹脂だそうで、ピンポン玉、人形、映画フィルムなどに使われました。モニュメントは見方にもよるでしょうが、セルロイド人形を思わすあまり可愛いとは・・・いえないものです。このセルロイド工業、日本での先駆けは明治41年にできた堺セルロイド(現在のダイセル)で、明治期の工業技術は東京より大阪の方が進んでいたようです。