東京には山手線の駅になっている目黒、目白という地名があって、ちょっと不思議だなあと思っていました。みなさんもそう思ったことありませんか。目黒も目白も江戸五色不動があって(地名とどちらが先かは分かりませんが)、そのほかに目赤、目青、目黄不動もあります。いわれは特に目の色という訳でもなく、江戸の五方向の結界とか、五行思想とか色々な説があるみたいです。大正時代に駒形から平井一丁目に移転してきた最勝寺は目黄不動(の一つ)として知られています。
また平井には富士塚もあります。富士塚は富士山を信仰する人たちが富士山に出かけるのは大変ということで、いつでも登山できるように、近場にミニチュア富士山を作ったものです。三丁目平井浅間神社の逆井富士は大きく、六丁目中乃湯の近くにも諏訪神社の平井富士があります。
中乃湯は諏訪神社から近く、平井駅から北へ、蔵前橋通りへ曲がって、平井大橋に向かって上がっていく手前の歩道橋の北側です。ビルですが、脱衣場は番台方式で、高い格天井、坪庭と縁側と伝統を守っています。また下足札とロッカーの鍵の交換方式で、その旨入口に張り紙があるのは親切です。浴室は水滴が落ちてこない斜めの天井、男女境寄りにミストサウナのブースがあります。浴槽の背後はコンクリート壁だけど富士山のペンキ絵です。
中乃湯 江戸川区平井6-42-11 15:00〜24:00 金曜お休み 総武線平井駅から7分