佃島の風情が残る住吉神社あたり、日の出湯

リバーシティからちょっと西寄り、隅田川に面するあたりまで来ると、舟入に浮かぶ釣り船、水面を背後に住吉神社、など、ここはまさにイメージ通りの佃島です。佃島は元々1600年頃大阪の佃村(摂津國西成郡)の漁師さんたちが移住して開いた漁村でした。住吉神社も正保三年、というとまだ江戸時代の初め、大阪の住吉大社の分神霊を祀ったということで、日の出湯のあたりは、佃島の歴史が満ち満ちています。

日の出湯は舟入の堀に係る赤い高欄の橋のたもとのマンションの一階です。隣の「つり船」の看板が目印になります。下足のすぐ先がフロント、脱衣場と狭い感じで、浴室も天井は高くなく、ペンキ絵とかはありません。しかしお湯に関してはなかなかのもの。浴室の男女境に沿った浴槽は、珍しい配置ですが、長く、幅広く、ゆっくり手足をのばして温まることができます。釣りの帰りに寄ったら気持ちいいんだろうなあ。漁師さんたちも来られるのかなあと、のんびり過ごせる銭湯でした。
日の出湯 中央区佃1-6-7 15:00〜24:00 無休 有楽町線月島駅から5分