埼玉県境まで行きました、白旗塚古墳と足立区保木間の松乃湯

足立区と草加市の境、つまり東京都と埼玉県の境は毛長川というそれほど大きくない川です。この川の南側、足立区の伊興、保木間は東京都の中でもかなり遠い方で、なかなか来る機会はないがありません。しかし、古墳時代から開けた地域だったようで、東武線が毛長川を渡る南側、線路沿いの公園に白旗塚古墳が保存されています。毛長川沿いには多くの古墳があったと考えられていますが、現在その姿をとどめているのはここだけです。
竹ノ塚駅から線路沿いに北上すると15分くらいで着きます。池に囲まれた小高い塚があり、公園には近くで出土した馬形などの埴輪のモニュメントもあります。また白旗というのは源義家が白い旗を立てたという伝説からということです。

白旗塚古墳から東武線をくぐり、西保木間小学校に沿って、足立清掃工場前交差点を東へ行くと日光街道に出ます。歩道橋を渡ると階段を降りるあたりから松乃湯の建物が見えます。改装された玄関の上にのぞく破風は漆喰ではなく、北千住の大黒湯、タカラ湯や、目白台の月の湯のように木を組んだもので、戦前の銭湯建物のように感じられます。
脱衣場も新しく、浴室の構造は伝統的なものですが、きれいなタイル張りになっています。お湯が熱いことで知られているらしく、湯船に入ろうとすると常連らしい方から「熱くない?」 確かにちょっと熱い。
松乃湯 足立区保木間5-5-10 15:30〜22:00 水曜お休み(休日は翌日休) 東武竹ノ塚駅から20分