駅の近くにあった寿湯さんは残念ながら閉店されましたが、京成八広駅周辺には他にも銭湯があります。駅の東側を南に行って細い通りに入ったところにあるのがグランド湯です。和風建物の玄関周りをフロント方式に改修してあるようで、写真でも立派な内装が窓からのぞいています。格天井など脱衣場、浴室は和風の構造です。浴槽の背景は立山のタイル絵で、ここ数年富山市の援助で増えてきた立山の絵、「立山あおぐ特等席」の先輩格ですね。
グランド湯 墨田区八広4-17-22 16:00〜23:30 不定休 京成八広駅から10分
京成曳舟駅から八広駅にかけては8月22日に連続立体交差事業で高架になりましたが、八広駅は荒川の改修に合わせて高架されていて、すでに2001年から新しい駅になっています。駅を出ると写真のようにすぐに荒川鉄橋を渡るので、1994年までは「荒川」という名前でした。
荒川駅というとぜひお話ししたいのは、私が好きな倍賞千恵子さんの映画「下町の太陽」ですね。主人公の寺島町子が荒川駅から土手の階段を降りてくるシーンがありました。この映画には京成本線の方の荒川橋梁も出てくるし、現役時代の小松川閘門(2014年11月30日文化湯さんの記事で紹介)、赤羽台団地のスターハウス(2008年8月15日富士の湯さんの記事に登場)もあこがれの「公団住宅」として画面に出てきます。主人公の姓も近くの旧寺島町(2009年7月20日の寺島浴場さんの記事をご覧ください。)からとったのかな。というふうに、倍賞千恵子ファンでなくても、まち歩き派にはこたえられない映画です。