青砥駅の東側を南北に走る環七通りを北へ行くと、国道6号への高架の手前、西側に御殿山公園、東側に葛西城址公園があります。かつてここにあった葛西城は中川を背にもっと広かったようですが、その後江戸時代には将軍が鷹狩りをした青砥御殿に、そして現在ではほとんど住宅地に変わっています。唯一昭和40年代に環状七号線整備の際に発掘調査が行われた部分が二つの公園として残っています。説明や記念碑などは御殿山公園の方にあります。
青砥という地名は物語等でよく登場します。御殿山公園には鎌倉時代の有名な武士、青砥藤綱の石碑もありますが、この場所とどんな関係があるかは史実がよくわからないようです。また青砥というと白浪五人男で有名な歌舞伎の演目、青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)を思い出します。これも青砥藤綱が登場するからで、青砥という場所とは関係がないとか。
青砥駅の西側から北側へ出ると左前方にすぐ青戸公団住宅が見えています。青戸公団の北には広い平和公園があって、第五梅月湯はその交差点から一筋東の通りにあります。大きな破風の建物で、玄関周りは改装され、左手の入り口のところにポカポカランド梅月湯と書かれています。下足札と脱箱の鍵を交換する仕組みです。内部は伝統的な構造ですが、ペンキ絵はなく、シンプルな鶴の図柄の大きなタイルです。その他のタイルも鳥がモチーフ。入り口横はサウナ、奥には岩風呂があります。けっこう熱いですが、とても気持ちいいお湯で、とけてしまいそうでした。
第五梅月湯 葛飾区青戸5-4-10 15:00〜24:00 月曜お休み(祝日は翌日休) 京成青砥駅から10分