自己発見法(セルフ・カウンセリング)を学んで

私がセルフ・カウンセリングを学び始めてから3年が経ちました。
セルフ・カウンセリングを学んで自分が変わったと思うところがいくつかあります。
中でも大きく変わったことが3つあります。

まず1つは、眠れるようになったことです。
セルフ・カウンセリングを知らない頃は、布団に入ってから
<あんなことを言ってしまったけど、どう受け取られたのだろう>
などと悩み続けてしまうこともありました。
また、<私は生きる価値のない人間だ>などという
答えがはっきりしない事柄にも悩み続けていました。
思考はどんどん広がり、眠気は遠くに行ってしまうのです。
気がつくと朝刊の配達のバイクの音。そんな日々が続いたこともありました。

セルフ・カウンセリングを始めてからは、
<あんなことを言ってしまったけど、どう受け取られたのだろう>
という気持ちが起きた時には、とにかく時間を作り書きました。
生活の一場面を自分と他人を分けて書き、その感情を味わいました。
そして書いたものを何度も読み返しました。
すると、出来事の渦の中でグルグルしていた自分が、
渦の外へ出たことを感じました。渦の外から、
その時の自分の気持ちや願いに心を寄せることができました。
過去の自分に、心を寄せられる一番の理解者は、
他の誰でもない自分自身でした。
 
私だからこそ生まれた感情。そして、どんな感情も否定しなくていいという
セルフ・カウンセリングで自分で自分を受け止め、受け止めることで癒されるのです。
そうやって、一時は誘眠剤や睡眠薬が必要だった生活も一変しました。

2つめに変わったことは、問題を抱えていくチカラがついたことです。
それまでは、例えば同居の実の母に何か意見されると、母が正しいのか?
それとも私が正しいのか?と考えていました。
しかし、セルフ・カウンセリングを学び、正しいとか正しくないとかではない
こともあることを実感しました。
母が考えることは母のかけがえのない思いなのだなぁと思うことができました。
同時に私の思いも私のかけがえのないものだと思いました。
母と私は違うんだなぁと気付きました。
私の考えを押し付けるのでもなく、母の意見に従うのでもなく、
そのままにしておくことができるようになったのです。
違うことがあるなぁと、心の片隅におけるようになりました。

3つめは、娘や夫への気持ちの変化です。
緊張した子育てをしていたため、子どもを可愛いと感じられないまま、
子どもは1歳半になりました。
子どもを可愛いと思えないという誰にも言えない感情を書きました。
その書いたものを読み返し、自分から子どもへの愛情に気付くことができました。
とても嬉しかったです。とても安堵しました。涙が出ました。
あの静かな感動は今でも私の中にあります。
現在は子どもの事をとても可愛くて大切で愛しいと思えます。
日頃、「ママはユウキがとっても大事なんだよ」と子どもに伝えられるようになりました。

夫との喧嘩からも気付きがありました。
書いてみて気付いたことは、くちから出る言葉と、心のセリフのギャップでした。
私の不満の中にあったのは、
なれない子育てに対して助けを求める私の気持ちでした。
夫には、心のセリフをそのまま言葉にすることにしました。
すると、喧嘩はとても減りました。
喧嘩というのも私が喧嘩と思っていただけで、
私の一方的な夫への不満攻撃だったようにも思えます。
今では喧嘩はほとんどありません。

最後に・・・。

私は、2年前からパートで働くようになりました。
パート先でも、何か心に引っかかることがあるとその場面を思い出し書きました。
すると、怒られてドキドキして苦しくなってしまうことが少なくなっていきました。
ひとそれぞれ、仕事の進め方や大切に思っていることに違いがあるなぁと
しみじみ思えました。日々いろいろなことがあるけれど、苦しくなったり、
眠れなくなったりすることは、遠い記憶になってきました。

こんなふうに私を変えてくれたセルフ・カウンセリングを素敵だなと思い、
是非知らない人に知って欲しいと願うのです。
今後も学習を深め、自分を含めすべてをありのままに受け入れていけるように
なりたいと思っています。
以上です。ありがとうございました。 (%ハート%)

平成18年11月13日 ピース