心がざわざわして落ち着かない時、
誰にも話せない思いを抱えている時、
心の中を整理することが出来たら
目の前の出来事が違って見えてくるかもしれません。
自分の気持ちを大切にすることで、
目の前の相手との関わり方も変わってくる。
そんな方法を具体例や体験談を交えて、わかりやすく紹介しています。
「自分を見つける心理分析」
〜セルフ・カウンセリング入門〜
はじめに
プロローグ
日常生活を書くカウンセリング
1 セルフ・カウンセリングの誕生
・自分の存在の意味を再発見した学生たち
・「どうしたらいいのでしょうか」
・「こうすればいい」と答えることで、新たな問題が生じる
・親が変われば、子が変わる
・学びの輪が、全国に広がっていった
・方法自体に、問題解決の力がある
2 なぜ、〝書く〟カウンセリングなのか?
・「書く」カウンセリング
・面接カウンセリングの落とし穴
・書くことは、話すことと、どう違うか
・「書く」方が自分を見つめるのに適している
3 なぜ、日常生活を取り上げるのか?
・ただ、書けばよいわけではない
・モノサシにとらわれて全体が見えなくなってしまう
・どんな場面を選べばいいんだろう
・習慣的な行動は記憶に残らない
・日常を超えた出来事は記憶に残る
第1ステップ
<場面記述>
1 自他境界線の意味
・自分と相手を分ける線
・“勉強していない”という事実はどこにもない
・自分の欲求を中心に相手を見ている
・ありのままの相手の姿が見えてくる
・自分の思いが相手の欄に入り込んでいた
・お互いの主体性を認めることができるようになる
2 記述の三原則(具体性の原則)
<欲求を投影して相手を見ている>
・三つの根本原則
<具体性の原則>
・なぜイライラするんだろう
・どんなところを卑屈で暗い、と感じていたんだろう
・かつての上司のことが思い起こされてきた
・彼の別の面が見えてきた
・具体的に表現することで、あるがままの相手の姿が見えてくる
<継起性の原則>
・普段見えなかった自分や相手の気持ちが見えてきた
<相互性の原則>
・お互いの言葉が反発を招き、エスカレートしていった
3 書き方のルール
<書き方のルール その1>
・文のはじめに主語を書く
・日常生活の中では、人称の主語を省略している
・自分の行動を責任を持って引き受けられるようになる
<書き方のルール その2>
・言ったことは「」で、思ったことは<>でくくる
・言ったことと思ったことを区別する
・言ったことと思ったことの食い違いを自覚する
<書き方のルール その3>
・行動を表す述語は、過去形で書く
・過去形で書くことで気持ちが落ち着く
・過去の出来事を過去の出来事として見ることができる
・過去の出来事に束縛される
<書き方のルール その4>
・具体的な表現で書く
・具体的な表現で書くことは簡単?
・具体的な表現で書くのは手間がかかる
・認めがたい自分が見えてくる
・具体的な表現で書くことで知恵が生まれてくる
<書き方のルール その5>
・相手の欄を書いたら、その行の自分欄は空白に、
・自分欄を書いたら、その行の相手欄は空白にする
<書き方のルール その6>
・句点(。)や感嘆符(!)や疑問符(?)で改行する。
・自分なりにまとめて理解している
・一文一文をしっかりと味わえる
・心のセリフを書き膨らませることができる
・気持ちを詳しく表現することで、自分の本当の願いに気づくことが出来る
<書き方のルール その7>
・文番号は、相手の欄、自分の欄、それぞれに通し番号でつけていく
・相手と自分とを分けて考えるきっかけとなる
<書き方のルール その8>
・行動を表す文は、短文で書く
・長い文を短文に分ける
・単文に区切ることが、具体的に思い起こすことにつながっていく
・ほんとうの問題が見えてくる
・思ったことや言ったことは、そのまま書く
<書き方のルール その9>
・自分の言ったこと、したことは自分欄に、
・相手の言ったこと、したことは相手欄に書く
・「自分からは何もしないんです」
・娘も着替えようとしていた
・苛立ちを抑えて接していた
<書き方のルール その10>
・自分の思ったことは、自分欄に書く
・「それは、あなたが感じたことですね」
・E課長にあこがれる気持ちがあったんだ!
<書き方のルール その11>
・時間の経過は、(波線)で示す
・関心のあることだけを記憶している
・お茶くみが苦痛になってきた
・お茶をいれている時のことが思い出せない
・S子さんと父親を重ねていた
<書き方のルール その12>
・場面が変わったら、新しい用紙に書く
〈やる気がなけりゃ、いつまでたっても使えやしないさ〉
・場面ごとに、違った気持ちを抱いていたんだ
〈Yの気持ちを聞くところからはじめよう〉
4 読み返すことの意味
・記述を読み返しましょう
・「何が書かれているかは、わかっています」
・読み返すことで、味わい直している
・「記述を読み返すのがつらいんです」
・自分で自分のつらい気持ちをわかってあげよう
・外面的な問題解決と内面的な問題解決
・より深い問題が見えてくる
・セルフ・カウンセリングは、内面的な問題解決を目指している
・外面的な問題解決が、ほんとうの問題解決か?
・葛藤を抱えて生き抜く
5 読み方のルール
・読み方にもルールがある
①自分読み ②相手読み ③全体読み
・他のお母さんたちの前で聞かないでほしい
・しつこく聞かれたわけではなかった
・「責めたり、後悔したりする必要はありません」
・自分の中に不安があった
・Kさんも不安だったのかもしれない
・今度、お詫びの電話をしてみよう
・あらゆる規範や目的を超える反省
第2ステップ
<場面洞察>
1 心ってなんだろう?
・心のしくみを理解する
・あることはわかるけれど、どこにあるかはわからない
・「心」とは、内面の意識の流れである
・意識の流れは、絶えず変化している
・意識の内容は、人によって違う
・私たちは自分の心がほんとうにはわかっていない
・意識の指向性〜意識は、常に対象に向かっている
・意識の選択性〜意識は特定の対象を選び出す
・意識には対象を評価する働きがある
・感情は絶対性を持っている
・わかっているけれど、できないことがある
・情報を集めても解決しない
・心の問題は感情の問題だ
・感情が生ずるのは、生きている証である
・感情を受けとめることが問題解決につながる
・感情の奥には、欲求が潜んでいる
・感情からも、欲求が生まれる
・人間の欲求にはキリがない
・自分の欲求の主人となる
・クラス担任から外されてしまったB子さん
・自分にとっていちばん大切な欲求は何だろう
2 洞察ってなんだろう?
・記述の一文一文について、関係、感情、欲求を捉える
・相手の関係や感情や欲求を推察する
<何を洞察するのでしょう?>
・〈寂しいな〉と思った記憶がない
・〝寂しさ〟という言葉が不意に思い浮かんできた
・寂しさを抑え続けることで、寂しさに気づけなくなっていた
①意識の対象を捉える<関係>
・意識には対象がある
・意識の対象は必ずしも自覚されていない
・はっきりと意識の対象が自覚されている時にも、
あらためて自分に問いかけてみる
<なぜ、イヤな気持ちが残ったのだろう>
・その場にいない両親に意識が向かっていた
〈私は私の子育てをすればよいのだ〉
②感情を言い表す<感情>
・私たちは感情を自覚していない
・感情を言葉で言い表す
・その瞬間の感情を突きとめる
・感情を生かす
<Wさんの発見>
・〝愛情〟としか捉えられなかった
・さまざまな感情が取り出せた
・〝怒り〟という感情を受け入れることができた
・親が自分の感情を理解することが大切なのではないか
③欲求を生かす<欲求>
・感情から欲求が生まれ、欲求から感情が生まれる
・感情を根拠に欲求を推定する
・私たちは欲求を自覚していない
<M子さんの発見>
・〝わがままな母親〟なのかもしれない
・自分の欲求も子どもの欲求も大切に関わっていこう
第3ステップ
<関係別洞察>
1 関係別洞察ってなんだろう?
・関係別に感情や欲求を整理する
・二種類の関連を読み取る
①感情と欲求の関連を読み取る
②対自と対他の関連を読み取る
2 I さんの体験記
・最後まで対応できなかった
・「あなたじゃ話にならないわ」
・自分の腹立ちを抑えていた
・お客様の中にも不安があった
・一人前として認められたい
・お客様に腹を立てながら、顔色を窺っていた
・自分の価値が揺るがせられたような気がした
・お客様に親近感が生まれてきた
・自分の気持ちを受け入れ、相手の気持ちを受けとめることができた
エピローグ
〜あるがままの自分をそのまま見つめる〜
<さまざまな自己反省>
・目的にもとづく反省
・目的にもとづく反省の限界
・規範にもとづく反省
・規範にもとづく反省の限界
・自己超越を目指す反省
あとがきにかえて
セルフ・カウンセリング ガイドライン
渡辺康麿【著】
(セルフ・カウンセリング公式HP紹介文より)
セルフ・カウンセリングは「書く」ことによって、
自分の内面を探求していく自己発見法です。
その手順はいたって簡単。
書き方のルールにしたがって、生活の一場面を書いていくだけ。(%王冠%)
☆こちらのセルフ・カウンセリング学会公式HPで本の注文が出来ます(^^)/
↓
http://www.self-c.net