開発と自然・景観保護 難しい問題ですね

2月の新聞から2件ほど気になる事実を知らされました。
 ひとつは、沖縄の泡瀬干潟で、沖縄県と沖縄市により埋め立て工事が始まったということです。貴重な生き物の宝庫である干潟と浅海のさんご礁の群落を埋め立てリゾートアイランドを造るのだそうです。
 もうひとつは、広島県福山市の鞆の浦に、広島県と福山市が、町なかの渋滞解消のためのバイパス道路を造る計画を進めているということです。
 鞆の浦といえば、古来「潮待ちの港」と呼ばれた海の道の要衝であり、瀬戸内海の歴史的な景観が残る地です。また、アニメ映画「崖の上のポニョ」のモデルとなった町でもあります。現在、広島県知事が埋め立ての認可を国土交通省に求めており、認められれば開発は進みだすという状況にあります。
 生活の利便性・効率性を求めることももちろんときには必要だと思います。しかし、そのために埋め立てをしてしまったらもはや元には戻りません。貴重な景観を壊してしまったら取り戻すことはできないのです。
 我々にとって、将来の人々にとって、何が最も必要なのか、折衷案的な解決法はあるのだろうか、上記2件につき、もう一度じっくり議論して欲しいと思った次第です。

(写真は本文とは関係ありません。ごめんなさい。私のお気に入りの地「クレマチス の丘(静岡県)」です。いろいろな種類のクレマチスが待ってくれています)