旧村川別荘において催されているつるし雛飾りへ行って来ました。老若男女大勢の人で賑わっており、いかに日本人にひな祭りの行事が浸透しているか、雛人形が愛されているかを感じました。
 つるし雛飾りの由来が、はがき大の紙に書かれていました。
 「江戸時代の頃、ひな壇飾りの買えない家では、着物の端切れで、愛するわが子や子孫の健やかな成長を願いひとつひとつ手作りの雛飾りを作り、初節句を祝いました。こんな切ない親心から生まれたのがつるし雛飾りです」

 つる、かめ、えび、宝袋、柿、ほおずき、とうがらしと長寿や健康、邪気払い等、それぞれ意味を持つ縁起物がつるされています。じぃーっと見ていると小さなひと針、ひと針に込められているこどもを思う親の心が胸に届いてくるようです。

 あったかくて可愛い催しです。3月9日までです。まだの方は是非お出掛けになってください。